クラブ員紹介企画第5弾！！
ご紹介者：馬場圭美さん
テーマ：IDアルペンスキー世界大会への挑戦
クラブ員間のコミュニケーションの活性化および対外的な川崎スキークラブご紹介施策の一環として「クラブ員紹介企画」を始めました。
この企画における第5弾のご紹介者としは「馬場圭美さん」をお招きさせて頂きました。
馬場さんは、3月にオーストリアで開催されたIDアルペンスキー世界大会に出場され、上位入賞の好成績を収められましたので、アルペンスキーを始めたきっかけや、IDアルペンスキー世界大会に向けての挑戦についてお伺いさせて頂きました。
オーストリアで開催されたIDアルペンスキー世界大会におけるスナップショット
それでは、馬場さんに何点かご質問させて頂きましたので、下記にて回答をご紹介して参ります。
Q1 : スキーおよびアルペンスキー競技はいつから始められましたか？どのようなきっかけでしたか？
A1 : 幼少期からスキー親しんできました。高等部の学校行事（スキー教室）でスキー検定があることを知り、翌年には第1回デフわんぱくスキー教室でスキークラブの存在を知りました。ポールレースにも興味を抱くようになり、アルペンスキー競技を遊び感覚から始め、徐々、本格的に練習に取り組むようになりました。
Q2 : アルペンスキー競技を始められた頃の思い出、印象は如何でしたか？
A2 : 始めたばかりのごろは回転競技のルールを知らず、常に視線はポールではなく、足元の滑走跡を見ながら滑ってました（笑）
Q3 : 日本障害者スキー連盟への加入きっかけはどのような流れでしたか？
A3 : 最初は日本障害者スキー連盟に聴覚障害クラスで登録していました。
その後、知的障害があるとわかり、障害者手帳取得直後に知的能力障害(Intellectual Disability、以下"ID"と記載)クラスに転向しました。
さらなる強化指定選手になるためには必要な資格として、
① 実力があること （すでに入賞レベル）
② Virtus登録申請 （国際連盟に知的障害ある証明が必要）
資料を約1年かけて用意し、承認され、やっと強化指定選手になれました。
※参照
日本障害者スキー連盟リンク：日本障害者スキー連盟リンク
Japan ID-Alpine Ski Teamリンク：Japan ID-Alpine Ski TeamのFacebookリンク
Virtus（知的障害のあるアスリートのためのスポーツ管理、擁護、組織化、促進を行うグローバルな組織）リンク：Virtusリンク
Q4 : 日本障害者スキー連盟およびIDアルペンスキーチームからはどの様なサポートを頂きながら、競技に取り組んでおられますか？
A4 : まず、私は他の選手にはない知的障害以外にも重複障害（聴覚障害、視野欠損＋視力低下など）があり、サポートが不可欠です。
日本障害者スキー連盟およびIDアルペンスキーチームからも各種サポートを頂いておりますが、知的障害以外のサポートを手厚くする必要が有り、自ら創意工夫しております。
具体的には、聴覚でのコミュニケーションが難しいので、iPhoneのUDトークと言う字幕アプリを使用して、コミュニケーション支援に活用しております。
Q5 : 今回初めて、IDアルペンスキー世界大会にご参加されましたが、そのご印象・感想としては如何でしょうか？
A5 : ID強化選手になってから1年目（2022年）はコロナ渦により延期になったもの、翌2023年は開催となり、他国参加選手との交流は楽しかったです。
また、世界大会という大きな大会に初出場、そして初メダルを獲った事が、とても嬉しかったです。
IDアルペンスキー世界大会における成績
スーパー大回転 ： 2位 （52秒94）
コンピネーション ： 3位 （1分44秒11）
IDアルペンスキー世界大会におけるスナップショット
川崎スキークラブシーズン報告会におけるスナップショット
Q6 : 今後のIDアルペンスキーにおける目標についてお聞かせ下さい
A6 : もちろん、世界大会で優勝すること！
さらなる技術を磨き上げていきたいと思っています。
また、強化選手に重複障害のあるパラアルペンスキーヤーとして前例がないので、実例を創って可能性を広げていきたいと思います。
IDアルペンスキー世界大会にて好成績を収められた馬場圭美さんのご紹介でした。今後の技術向上を図り、IDアルペンスキー世界大会での優勝を、クラブ員一同応援して行きたいと思います！！
馬場さん、お忙しい中クラブ員紹介企画へのご協力誠に有難うございました。
クラブ員一同、馬場さんの挑戦に向けていつでも応援・サポートさせて頂きたいと思いますので、これからも雪上行事・シーズン報告会等へのご参加をお待ちしております！！
頑張れ、たまちゃん!!
ファイト、たまちゃん!!